研修会情報 | 大阪府臨床心理士会

研修会情報

追加情報

開催日程
毎月第4金曜日20時~22時開催(8月と12月はお休み)
会場
zoomを使ったオンライン形式
備考

「ありふれた臨床」研究会―社会的視点の探索

私たち心理士は、日々、それぞれの現場でそれぞれの仕事をしています。個人面接もあれば、集団でのケアもあるでしょうし、心理判定や組織のマネジメントという仕事もあるでしょう。それぞれの現場にはそれぞれの社会的要請があり、地域の特性があり、そして臨床の知があるはずです。

これらの多くが臨床心理学のテキストや論文において言葉にされていません。私たちの学問は密室で行われる個人心理療法に焦点を当てがちで、現場の都合で融通無碍に運用される心理的援助をうまく語ることができずにきたからです。この日常的に行っているローカルな実践を――統制化された手続きを踏む特殊な○○療法などではないという意味で――「ありふれた臨床」と呼びたいと思います。

本研究会は、各々の現場で実践している「ありふれた臨床」を語るための言葉を作り出すことを目的としています。

身体的には宿っている臨床の知を、言葉にすること。それは臨床を力強くします。自分が何をしているのかが明晰になることは、専門家としての私たちを支えてくれます。それだけではありません。臨床の知が言葉になると、それを他者に伝えることができるようになります。心理職同士はもちろん、他職種の同僚、地域のステークホルダー、そして社会へと言葉は伝播していきます。それが本や論文という形をとることもあるでしょう。

このとき、私たちが導入したいのが「社会的視点」です。これを東畑は「臨床心理学の社会論的転回」(東畑、2020,2022)と呼んで、理論的な探求を続けてきました。それは様々な心理的支援を心理学理論だけではなく、社会的な枠組みからも理解することを目論む方法論です。そこでは、心理学の様々な理論のみならず、社会学や人類学、哲学や経済学など様々な隣接領域の視座も援用するのが特長です。

例えば、『居るのはつらいよ』(東畑、2019)では、一心理士が体験したデイケア臨床での居心地悪さから出発し、「新自由主義社会」という文脈に載せることによって、「ケア」の意義を再発見しました。これは、具体的な臨床経験の記述を社会論的転回の視点から考察し、最終的により一般化された理論(ケア理論およびセラピー理論)を提示したと要約できます。

本研究会では最初にこれらの社会的視点を導入したありふれた臨床のための理論、研究法、技法を講義によって示したいと思います。そのような道具を得て、津々浦々で実施されている「ありふれた臨床」の社会的な文脈を明らかにし、参加者が新しい言葉を作りだすことができればと思います。この点で一般的な研修会で行われているような、実践の改善や修正を目論むことではなく、既に行っている実践を異なる視座から照らし直し、新たな「問い」を生み出すことを目指すのが本研究の基本的な姿勢です。

加えて、本研究会では、そのような学問的目標だけでなく、それを下支えするコミュニティ機能の提供も目指しています。心理職の仕事はなかなか目に見えて数値化できるような結果を生み出すことはできません。すると、「自分のやっていることは本当に意味があるのだろうか」という思いをいだくことも稀ではないでしょう。

そうした状況を、ひとりで生き延びることは難しいものです。仕事の意義を他者から認められ、承認されることがぜひとも必要です。しかし、実際には心理職は横のつながりに乏しく、孤立しがちであるという現状があります。

各回後のアフタートーク、オープンセミナー(とその後の懇親会)やグループチャットなどで、そうしたつながりのプラットフォームになれればと思っています。

本研究は二年目です。一年目で得た成果は最初の三回の講義に反映させますので、はじめての参加でも全く問題ありません。

実験的な面もありますが、「ありふれた臨床」に日々従事されていて、その意義を実感されている方々、その価値を問い直し世間に向けてゆくゆくは発信してゆきたいと考えられている方々の応募をお待ちしています。

○研究会の開催形式

zoomを使ったオンライン形式(8月と12月はお休み)

・毎月第4金曜日20時~22時開催

・年間計10回開催(講義3回+臨床研究5回+オープンセミナー1回+ふりかえり1回)

 *講義回は見逃し配信いたします。オープンセミナーもその予定です。

○スケジュール予定

    4/28 講義とディスカッション「ありふれた臨床とは何か―そして、臨床エスノグラフィーという方法論」

    5/26 講義とディスカッション「ありふれた臨床の社会的視点について―臨床心理学の社会論的転回」

    6/23 講義とディスカッション「ありふれた臨床の技法論―ふつうの相談」

    7/28 臨床研究

    9/22 臨床研究

    10/27 臨床研究

    11/24 臨床研究

    1/26 臨床研究

    2/23 () オープンセミナー「心理学化する社会における専門家とは何か」(昼から夕方にかけてハイブリッドで開催。大阪大学大学院人間科学研究科准教授 山田陽子先生をお招きします。臨床研究の発表者が推敲したものを発表してもらうことを考えています)

    3/22  ふりかえり


○参加資格

「臨床心理士」もしくは「公認心理師」の資格保有者、あるいは臨床心理学系大学院に在学中か卒業後すぐの人で守秘義務を守れる方

*臨床現場や実践内容は問いません。様々な現場で活動されている方、様々な実践を行っている心理士を歓迎します

臨床心理士指定大学院で習得する知識を前提とした研究会となりますので、ご承知おきください

*臨床研究の発表者を募集します(薄謝ですが、謝金をお支払い致します)

○応募 

以下から

https://forms.gle/8XgdHropH5cETpM78

○参加費 

25,000(10回分、一括払いのみ)

 2022年度より継続参加の方は20,000

振り込み方法は、参加資格を確認し次第ご案内致します

一度納入された参加費は原則お返しできません

○締め切り 

2023331

○主催者

東畑開人
京都大学教育学部卒業、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了

博士(教育学) 、臨床心理士、公認心理師

白金高輪カウンセリングルーム主宰

主な著書訳に『野の医者は笑う心の治療とは何か』(誠信書房)、『日本のありふれた心理療法ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学』(誠信書房)、『居るのはつらいよケアとセラピーについての覚書』(医学書院、大佛次郎論壇賞受賞、紀伊国屋じんぶん大賞受賞)、『心はどこへ消えた?』(文藝春秋)、『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』(新潮社)、『聞く技術 聞いてもらう技術』(ちくま新書)、デイビス『心理療法家の人類学心の専門家はいかにして作られるのか』(誠信書房、監訳)、ロバートソン『認知行動療法の哲学』(金剛出版、監訳)など



山崎孝明

上智大学文学部卒業、上智大学博士後期課程総合人間科学研究科心理学専攻修了

博士(心理学)、臨床心理士、公認心理師

2020年、日本精神分析学会奨励賞山村賞受賞

現在、こども・思春期メンタルクリニックや都内私立中高一貫校のスクールカウンセラーとして勤務。

主な著訳書に、『精神分析の歩き方』(金剛出版)、『子どもの精神分析的セラピストになること』(金剛出版、分担執筆)、『実践 力動フォーミュレーション』(岩崎学術出版社、分担執筆)、『フロイト技法論集』、『フロイト症例論集2―ラットマンとウルフマン』(共に岩崎学術出版社、共訳)など

追加情報

開催日程
2023年4月-2024年3月
会場
Zoomによるオンライン開催
テーマ
事例から学ぶ子どもの心理療法
備考

 

2023年度のサポチル関東臨床セミナーは「事例から学ぶ子どもの心理療法」と題し、対話による実践知の学び合いをより一層重視して、事例検討を中心としたオンラインセミナーとして開催いたします。

ブレイクアウトルームを用いた少人数でのディスカッションの時間を多くとります。話しやすい雰囲気の中で、受講者は自身の視点で事例と向き合い、また他の受講者や講師とじっくり対話することにより、明日からの臨床の支えとなる生きた知識を得ることができるでしょう。

講師による後半の講義も、当日のディスカッションを踏まえた内容となります。既存の理論を通して現実を眺めることに留まらず、臨床実践を綿密に検討する中で思考を磨き上げていくことを目指し、受講者も講師も一緒に取り組むセミナーです。

2023年4月23日 13:00~1700 「設定&アセスメント」

鵜飼奈津子先生(大阪経済大学人間科学部・大学院人間科学研究科/梅田東心理療法研究室・ポモナ)

2023年6月11日 16:00~20:00 「親面接」

西村理晃先生(19 Bloomsbury Square Psychoanalysis and Psychotherapy/ロンドン医療センター/Camden Psychotherapy Unit)

2023年8月27日 13:00~1700 「当事者から学ぶ」

小道モコさん

生地新先生(まめの木クリニック)

2023年10月8日 13:00~1700 「青年期の発達障害」

庄司剛先生(北参道こころの診療所)

2023年12月10日 13:00~1700 「思春期」

岩宮恵子先生(島根大学人間科学部教授/島根大学こころとそだちの相談センター)

2024年2月11日 13:00~1700 「トラウマ」

奥寺崇先生(クリニックおくでら)

 

対象者 : 臨床心理士、公認心理師、医師、それに準ずる専門家、大学院生・研修生

受講料:40,000円

申込締切:2023年2月28日

本セミナーは日本臨床心理士資格認定協会の「定例型研修会(4ポイント)」として承認されていますので、7割以上出席の方に「研修証明書」を発行いたします。

事例検討会

2023年01月10日(火)

追加情報

開催日程
2023年3月25日(土)
会場
京都橘大学
テーマ
適応をめぐってセラピストは何をするのか
備考

京都橘大学心理臨床センター主催 臨床心理セミナー のお知らせ

京都橘大学の教員が講師を務め、臨床心理士・臨床心理学専攻の大学院生・周辺領域の専門職の方を対象に、毎回、さまざまな分野について共に学ぶ機会を持ちたいと思います。

〇セミナー名:京都橘大学心理臨床センター主催臨床心理セミナー 事例検討会

〇開催日時:2023325

〇場所:京都橘大学

〇担当:松下 幸治 先生 (京都橘大学 健康科学部 教授)

コメンテーター:菅野 信夫 先生 (京都橘大学 健康科学部 教授)

〇申込方法:直接お電話いただくか、もしくはHP上チラシ裏の申込用紙をご記入いただき、ファックスあるいはメールにてお申し込みください。

電話:0755744367

(火・水・金曜日1230分~20時/木曜日1320時/土曜日917時)

ファックス:0755744287

メール:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

〇受講料:13000

そのほか詳細な情報はHPをご覧ください。

 

https://jpn01.safelinks.protection.outlook.com/?url=https%3A%2F%2Fwww.tachibana-u.ac.jp%2Fabout%2Fpsychology%2Fevent.html&data=05%7C01%7Cyamaguchi-yu%40tachibana-u.ac.jp%7C9acb4ae1c3ad41ca92f908dad9a531a9%7C291d94fc23c04fc28f9ae355c3ccca11%7C0%7C0%7C638061600786056755%7CUnknown%7CTWFpbGZsb3d8eyJWIjoiMC4wLjAwMDAiLCJQIjoiV2luMzIiLCJBTiI6Ik1haWwiLCJXVCI6Mn0%3D%7C3000%7C%7C%7C&sdata=JdrK4StTLGTeCz%2BXMbmMwrKaAVmii7h3V3jtOnexlas%3D&reserved=0

みなさまのご参加をお待ちしております。

 

追加情報

開催日程
ライブ視聴 2023年 2月1日 (水)20時~22時 第1回:個人情報 2023年 2月15日(水)20時~22時 第2回:著作権 2023年 3月1日 (水)20時~22時 第3回:自殺の法律問題 2023年 3月8日 (水)20時~22時 第4回:クレーム対応 録画視聴 2023年3月11日~4月11日
会場
オンライン
テーマ
心理職が知っておきたい法律
備考

【内容】

メンタルヘルスケアを行う上で、法律を学んでおくことはとても大切です。本セミナーでは 弁護士であり産業カウンセラーでもある鳥飼先生をお招きし、臨床現場でとくに役立つ4つの項目に焦点を当てて学びます。

事例やクイズを交えて、難しい法律概念を分かりやすく説明していただきます。

 

【お申込受付】

2023年3月31日まで

※お申込みのタイミングによっては、録画視聴のみとなりますのでご了承ください。

 

【受講料】

 税込 8,000円 

 ※オンラインコミュニティ「認知行動療法の学校」の会員様は無料です。登録を検討される方はこちらから

 https://community.camp-fire.jp/projects/view/590151

 

【講師】

鳥飼 康二

 

略歴: 京都大学農学部、日本たばこ産業、 一橋大学法科大学院、中野すずらん法律事務所

資格: 弁護士(2011年・東京弁護士会)、 産業カウンセラー(2016年)

著書:  Q&Aで学ぶカウンセラー・研修講師のための法律、 裁判事例で学ぶ対人援助職が知っておきたい法律(誠信書房)など

 

【対象】

メンタルヘルス支援者、それを目指す学生

 

【臨床心理士ポイント】

セミナーご視聴後、2023年4月20日までに感想フォームに記入頂いた方を申請予定です

 

【申込方法】

 こちらでセミナーを選び、申込フォームからお願いいたします。

 https://cbt-mental.co.jp/seminar/

 

【主催】

 株式会社CBTメンタルサポート 

 

【問い合わせ先】

 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

MBTワンデイセミナー

2023年01月05日(木)

追加情報

開催日程
2023年4月16日10時〜17時
会場
品川インターシティ・ホール(東京都港区港南2-15-2)
テーマ
・ベイトマン, A.:日本におけるMBTの様相 ・フォナギー, P.:MBTの文化的多様性
備考

 


「メンタライゼーションに基づく治療」(MBT)およびメンタライジングの視点によるアプローチが多様な精神疾患や心理的問題に対する支援として注目されています。今回、MBTの開発者であるアンソニー・ベイトマン先生とピーター・フォナギー先生による講演と、メンタライジングな面接とはいかなるものかを両先生による豊富なロールプレイ(映像及びライブ)を通して直接体験できるセミナーを企画いたしました。ベイトマン先生とフォナギー先生の講演と臨床実践を直接(対面)体験できる、またとない貴重な機会ですので、ぜひ多くの方にご参集いただきたいと思います。

参加費7,000円

定員および参加資格

●定員:250名(先着順)
●参加資格:MBTによる支援に関心のある専門家や学生(守秘義務が守れる人に限る)

 

申込方法

「MBTトレーニング実行員会」または「日本メンタライゼーション研究会」のホームページにある「参加申込みフォームhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeMJnqy103Kfc-kuSZ-FprX5Yz1YXYQAGaaQ3-3KOeWvB_dMw/viewform」からお申し込みください。


参加申し込みフォームへの入力後、表示される振込先に参加費をお振込み下さい。
お振込みから2週間以内を目途に、参加受付の通知をお送りいたします。
申し込み締め切りは、2023年2月28日(火)21:00までとなっています。その他ご連絡先:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。(日本メンタライゼーション研究会のアドレスとは別ですのでご注意ください)

〇参加費を振り込んだ後のキャンセルには原則として応じることができません。万が一キャンセルされる場合には誰か代理の方の参加等をご検討ください。また、その場合には、必ずご連絡をお願いします。

追加情報

開催日程
【知識編】2023年1月14日(土) 15:00~17:30(動画販売2023/3/31まで)  【実戦編】2023年1月28日(土) 15:00~17:30(動画視聴なし)
会場
オンライン(ZOOM)
テーマ
精神障害者・発達障害者の就労支援を考える
備考

◆セミナー概要

【知識編】

産業分野において疾病や障害がある方の支援は、チームで展開することが必要です。

そのためには、障害者雇用の仕組み、支援の在り方等について共通認識を持つことが大切です。

この回では、職場での精神障害者・発達障害者への対応について学びます。

職場への介入や、上司への対応について、心理職がどのような役割を果たせるのか検討します。

【実践編】

職場でよくある発達障害の事例(架空事例)を検討します。

職場での介入の失敗事例を含めて数例を、参加者のみなさまで考えます。

 

 

◆参加/視聴方法

オンラインセミナー(ZOOM):事前学習として【知識編】の動画を視聴し、学んだことを【実践編】で参加者と共有してスキルの習得を目指します!

【知識編】の動画のみの購入も可能です。

★【知識編】当日参加/動画視聴 2023年1月14日  15:00~17:30 動画販売期間 2023/3/31まで(4/7まで視聴可)

★【実践編】当日参加のみ(動画視聴なし)2023年1月28日(土)15:00~17:30 知識編の視聴者のみ対象

 

◆講師

【知識編】

照山 恵(てるやま めぐみ)

・精神保健福祉士、公認心理師

・独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構愛知支部 愛知障害者職業センター 

 主幹障害者職業カウンセラー

・経歴:平成7年日本障害者雇用促進協会に障害者職業カウンセラー入職。

    以後、地域障害者職業センターにて、障害者就労支援に携わり、現職に至る。

 

【実戦編】

近藤 雅子(こんどう まさこ)

(合同会社労務トラスト EAPコンサルティング部部長)

・臨床心理士/精神保健福祉士/公認心理師/CEAP

・東京産業保健総合支援センター メンタルヘルス対策促進員

・元厚労省 ハラスメント対策支援事業 コンサルタント

・国際医療福祉大学大学院 非常勤講師

 

 

 

◆参加対象者

臨床心理士・公認心理師・精神保健福祉士・保健師・看護師・医師・産業カウンセラー・大学院生などの守秘義務のある有資格者

*【知識編+実践編】ご参加の方は、日本臨床心理士資格認定協会の臨床心理士更新のためのポイントを申請予定。

 

◆参加費:

【知識編+実践編】 一般13,000円 /Mリスト会員10,000円 /大学院生8,000円

【知識編のみ】    一般  6,000円 /Mリスト会員  5,000円 /大学院生4,000円

【実践編のみ】    一般  7,000円 /Mリスト会員  5,000円 /大学院生4,000円

 

◆お申込み https://202301kyouiku3.peatix.com

 

◆詳細 https://mental-seminor.romu-trust.co.jp/

 

◆お問合せ このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

追加情報

開催日程
2022年12月19日(月)~2023年3月27日(月)
会場
アーカイブ視聴
テーマ
アーカイブ視聴「アクセプタンス&コミットメント・セラピー入門講座」
備考

アーカイブ視聴「アクセプタンス&コミットメント・セラピー入門講座」

■概要

 アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT:アクト)は、近年大きな注目を集めている「マインドフルネス」を治療プロセスの中に取り入れており、第3世代の認知行動療法とも呼ばれています。

 認知行動療法(CBT)と聞いて、多くの方がイメージされるのは、おそらく第2世代のCBTだと思います。第2世代のCBTでは、うつ病や不安症などの疾患モデルに基づいて、認知や行動パターンの偏りを修正することで、症状の軽減を図ります。

 一方、ACTでは、症状の軽減ではなく、人が生きるうえで避けられない不可避の苦しみを抱えながら(アクセプタンス)、その人が望む人生を生きること(コミットメント)を支援します。

 同じCBT系ですが、アプローチの仕方は大きく異なっているため、それらを理解したうえで実践する必要があります。

 本セミナーでは、ACTの入門講座として、ACTの基礎理論や、実践において重要なポイントについて解説していきます。ACTのアプローチは他学派と重なる部分もあるため、学派を超えて、役立つものがあると思います。ACTCBTに馴染みのない方にもご興味を持っていただけたら幸いです。

■本セミナーで学べること

・アクセプタンス&コミットメント・セラピーの基本となる考え方

・アクセプタンス&コミットメント・セラピーにおける治療関係

・アクセプタンス&コミットメント・セラピーの実践

■講師

齋藤順一 先生

 所属:広島大学精神神経医科学、認知行動カウンセリングルームりんどう

 資格:臨床心理士、公認心理師

仁田雄介 先生

 所属: 認知行動カウンセリングルームりんどう、千葉大学子どものこころの発達教育研究センター

 資格: 臨床心理士、公認心理師

北原万莉 先生

 所属:認知行動カウンセリングルームりんどう

 資格: 臨床心理士、公認心理師

■収録時間

3時間

■アーカイブ視聴期間

20221219日(月)~2023327日(月)

■参加費

3,600

・振り込み後のキャンセルは可能です。参加費の返金に応じます。

・システムの問題、急用、体調不良などで十分に視聴できない時でも返金します。

■アーカイブの視聴方法

参加申し込みをし、振り込みのあった方には視聴方法の具体的な案内をメールいたします。視聴はVimeoのシステムを使用しています。標準的なパソコン、タブレット、モバイルで、以下のブラウザを使用すれば問題なく視聴可能です。

Chrome 30以降

Firefox 27以降

Internet Explorer 11

Microsoft Edge

Safari 9以降

■参加資格

 臨床心理士、公認心理師、医師、心理職、カウンセラー、精神保健福祉士、社会福祉士、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、介護福祉士、看護師、保育士、教師などの資格をもつ対人援助の専門家、大学院生など。アクセプタンス&コミットメント・セラピーや行動分析、認知行動療法などに興味を持っていればどなたでも参加可能です。

■参加方法

参加希望者は以下の申し込みフォームから必要事項を記入して送信してください。

https://s-office-k.com/professional/seminars/pro-sem-contact

■臨床心理士更新ポイント

臨床心理士の更新のために必要な要件を満たしてないので、ポイントは取得できません。

■申し込み期日

2023323日(木)まで

■主催

心理オフィスK https://s-office-k.com

■セミナーの詳細

https://s-office-k.com/professional/seminar/semi-act

追加情報

開催日程
毎月 第2水曜日 19:00~21:05(年間12回)
会場
ZoomおよびVimeoをもちいたオンライン開催
テーマ
オンライン精神分析研究会-トラウマ再考
備考

オンライン精神分析研究会-トラウマ再考-

■概要

 精神分析研究会では、これまで精神分析関連の論文を取り上げ、議論してきました。11年目となる2023年度は精神分析とトラウマを取り上げることにしました。フロイトは元々はトラウマ論から出発し、ヒステリーの治療を行ってきました。ヒステリーの原因は性的トラウマがある、という考えでした。しかし、その後、フロイトはトラウマは空想の産物であると転換し、内的空想論に傾倒していきました。それによって精神分析が発展したともいえます。

 フロイトの弟子であるフェレンツィはフロイトが捨て去ったトラウマ論を再度取り上げ、その理論と技法を組み立てました。さらに、フェレンツィと同時代のランクや、その後のバリントもトラウマ論を中心に添え、理論を発展させました。ただ、そうした分析家は精神分析サークルから異端扱いされ、辺縁に追いやられるという憂き目に合うことになりました。トラウマ論は精神分析サークルの中で鬼門であると言えるでしょう。

 20世紀後半になるとトラウマは実際にあり、そのことによってさまざまな問題が生じていることは明白な事実となっています。そうした趨勢を再度取り入れるように、精神分析は再びトラウマに取り組むようになっていきました。

 今年は精神分析とトラウマというテーマです。こうした歴史の流れを追いかけるように、精神分析から見たトラウマ、トラウマ治療としての精神分析について文献を講読しながら考えていきたいと思います。

 研究会では参加者で分担して担当論文を要約してもらいます。そして、それを元に参加者全員で議論します。ちなみに現在では絶版になってしまっている書籍もありますので、お持ちでない書籍についてはこちらでコピーを用意します。

*今年度は症例検討会は行いません)

■スケジュールと取り上げる論文

2023

412 S,フロイト ヒステリーの精神療法のために(1895

510 O,ランク 出生外傷 12章(1924

614 S,フェレンツィ 大人と子どもの間の言葉の混乱(1933

712 D,W,ウィニコット 出生記憶、出生外傷、そして不安(1949

89 D,W,ウィニコット 反社会的傾向(1956

913 M,バリント 外傷と対象関係(1969

1011 S,ホクスター 被虐待児とのかかわりにおいて喚起される感情(1990

118 P,ケースメント 転移における外傷体験(1990

1213 S,スリナリ トラウマにおける同一化過程(1998

2024

110 D,ベル 外的損傷と内的世界(1998

214 S,リード 自閉症とトラウマ(1999

313 D,オレンジ トラウマ、沈黙、そして解離(2019

■日時

毎月 2水曜日 19:0021:05(年間12回)

*アーカイブは年間を通して、視聴可能です。

■講師

北川 清一郎

 所属:心理オフィスK代表

 資格:臨床心理士、公認心理師、日本精神分析学会認定心理療法士、他

 大学院:関西大学大学院修了

 学会:日本心理臨床学会、日本精神分析学会、日本精神分析的心理療法フォーラム、他

 社会活動:日本心理臨床学会代議員、神奈川県臨床心理士会代議員

 経歴:関西大学大学院で臨床心理学を修了。その後、精神科、精神病院、総合病院、教育センター、公立学校SC、児童相談所、EAP、大学相談室などを経て、20157月に心理オフィスKを開業。

■費用

11,000

・振り込み後のキャンセルは可能です。参加費の返金に応じます(初回の日時まで)

・システム上のトラブルなどで十分にセミナーに参加できなかった場合には返金保証を行います(初回の日時まで)

■オンライン開催

 Zoomをもちいたオンライン開催となります。研究会ではディスカッションもありますので、原則的にカメラやマイクはONにできる環境をご用意ください。研究会の様子はアーカイブで視聴可能です。

■参加資格

 臨床心理士、公認心理師、医師、精神保健福祉士、社会福祉士、介護福祉士、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士、キャリアコンサルタント、看護師、教師、保育士、臨床心理士養成大学院の院生など。精神分析に興味のある方は誰でも参加可能です。

■臨床心理士のポイント

 臨床心理士の更新のためのポイントを2条(4)の項目で申請する予定です。

■日本精神分析学会

 文献講読については、日本精神分析学会の認定グループに指定されており、認定資格を得るための要件を得ることができます。

■アドバイザー

岡達治 先生(岡クリニック院長、日本精神分析学会認定精神療法医・認定スーパーヴァイザー)

■問い合わせ・申し込み先

参加希望者は以下のセミナー申し込みフォームからお申し込みしてもらえたらとおもいます。

https://s-office-k.com/professional/seminars/pro-sem-contact

■主催

心理オフィスK https://s-office-k.com

■詳細

https://s-office-k.com/professional/seminar/psy-meeting-trauma