第14回松木邦裕セミナー | 大阪府臨床心理士会

第14回松木邦裕セミナー

2022年11月16日(水)

追加情報

開催日程
2023年2月12日(日)
会場
オンライン開催(一部録画配信あり)
テーマ
「変化」を考える。破局は必須なのか
備考

従来、精神分析の文脈では治療上起こる「変化」は心的変化、変容change、変形transformation、そして破局catastrophyといった概念で語られてきました。実際、セラピーを続けていくうちに行き詰まりが起こり、それを治療者とクライエントが持ちこたえた末に「破局的変化」が起こるという一連のプロセスを辿ることは、精神分析の中核をなす治癒モデルと言えましょう。
 しかしながら、とりわけここ数年、私たちを取り巻く世界は別物になってしまったのではないかと思うほどに激動の「変化」を続けています。即効性のある改善が求められ、高頻度かつ長期の面接の機会が激減しています。現代では従来の精神分析で強調されてきた「破局的変化」は求められていないようにすら思えてきます。
 世の中の性質が変われば、人間の性質も変化する可能性があるとすると、現代において精神分析的セラピーがどのような「変化」を目指すべきか考えることは、精神分析的な臨床に携わる臨床家にとって避けては通れないでしょう。では、その変化は、心理教育やサポーティブな介入、あるいは他学派の心理療法でもたらされるものとは何が異なるのでしょうか。
 現代の精神分析的な臨床において、私たちは従来言われてきた「変化」を求めるべきか。それとも、これまでとは異なる「変化」を求めるべきなのか。あるいはどんな「変化」にも破局は隠されているのでしょうか。これらの問いを松木先生にぶつけ、事例を通して共に考えましょう。